yahoo知恵袋で歯科矯正治療の失敗とその後の対策という質問に回答してBAをもらいました。

歯科矯正の失敗とその後の対処について。 私は30歳男性で、3年前にすでに矯正治...

ID非公開さん

2017/12/2206:54:02

歯科矯正の失敗とその後の対処について。

私は30歳男性で、3年前にすでに矯正治療を終えたものです。
症状改善の方法の有無や、それに要する費用等の質問です。

長文で心苦しいのですが、お答えいただける方がいらっしゃいましたら幸いです。

先述のとおり、すでにブラケットは取り外しており、
その後は現在に至るまでリテーナーを使用しています。
非抜歯で表側からの矯正でした。

治療中より疑問に感じていた点として、
左半分の噛み合わせに大きな違和感があり、
しっかりと噛もうとすると上下の歯が滑るような症状があります。
そして、その症状は改善されず、むしろ日に日に悪化しているように感じています。
この症状は矯正治療を受ける以前にはなかったもので、
ブラケットを使用していた時期、診察中に担当医へ伝えておりましたが、
その際、「後で診てみます」とは仰るものの、何ら所見もお伝えいただけず診察を終えられていました。
こちらの症状に関しては、左側の上下が上手く噛み合わない感覚から、
それに気を使って常に上下の歯を浮かせていることが癖となってしまったため、
そこから顎の痛みや首のハリ、肩こりや頭痛等、体調にも影響が出ているため、大変辛いです。

そして、私は舌で前歯を押す癖があるようで、
それが原因と思われるごく軽度の前突がありました。
矯正治療により、前突に関しては改善がみられていたのですが、
保定期間に入り、毎日リテーナーの装着は行っていますが、
また少しずつ前突がみられるようになってきた印象を持っています。
恐らく、舌癖そのものが改善されていないことが原因のように考えているのですが、
そもそも、舌癖について初めて担当医よりレクチャーを受けたタイミングが、
ブラケット取り外しの前回にあたる診察中でした。
担当医も、診察中に唐突に思い出したようにお話になられていましたので、
素人ながら、もっと早いタイミングから舌癖改善のトレーニングを行う必要があったのでは、と推測しています。

これらの事があり、担当医や病院に不信感を抱いたため、
リテーナーの引き渡しと同時に保定期間へ移行した後は、
一度も診察には伺えていません。

正直、裕福ではないところから歯列矯正を行いましたので、
また初めから矯正治療を受ける余裕がありません。
それでも、このような場合は再度矯正治療を受ける必要があるでしょうか?
加えて、同院において何らかのケアは行っていただけるものなのでしょうか?
病院側に直接伺うべきことであるのは重々承知なのですが、
一度のレントゲン撮影で数万円を要しますので、少々気遅れしております。

私が受診したのは、都心にある大学病院の矯正歯科です。
現在、当時の担当医はすでに退局しているとのことです。

一点、記入を忘れた症状がありましたので、補足させていただきます。

こちらも矯正前には全くなかったことなのですが、
矯正治療を進めていく中でオープンバイトの症状が現れました。
上下の歯を噛み込めるだけ噛み込んでも、上下前歯の間に隙間があり、そこから舌が見えます。
この点に関しても、左側の噛みあわせ同様、診察中担当医にお伝えしておりましたが、
上記同様、何らご対応いただけませんでした。
もちろん、現在この症状にいたってもそのままの状態です。

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あなたのような悩みを抱えて途方にくれている方は大勢いらっしゃいます。

ちなみに半年前の711日にもこの欄で同じような悩みで苦しんでおられる、30歳のかたの質問に答えさせていただきました。

その方も矯正治療後に右側の歯がが全くかみ合っていないことに気づき、治療した医師に申し出たところ、リテーナーを調整しただけで解決してもらえなかったとのことです。
その後右側のあごの違和感、右側だけの首と肩こりに悩まされ、27歳の時には右半身の凝りが酷くなり、首から肩のこり、頭痛、眼痛、手指のしびれなどが出てきたそうです。
そこで他の歯科で相談して、10本以上の歯を削りセラミックをかぶせて調整してもらったのですが結局は解決しなかったそうです。

それだけでなく健康は歯を削って被せたところが滲みはじめたとのことです。現在は身体の不調、歯の滲み、痛みで毎日が苦痛ですとのことで、結局200万円以上をかけて体を壊しただけで報われなかったことを悔やんだおられます。

あなたの場合は矯正治療後に左半分の噛み合わせに違和感があり、噛もうとすると上下の歯が滑るようでしっかりと噛めなくなったようですが、それだけでなくあごの痛みや首のハリ、肩こりや頭痛などの体調の不良が出てきたために大変辛いと訴えておられます。

それだけでなく前歯部がしっかりと噛みあわないオープンバイトの傾向もあるということのようですね。
これは大学病院の矯正科の治療としては恥ずかしい結果だと思います。

以上二つの矯正治療後の偶発事項には共通点が二つあります。

一つは治療後にかみ合わせがしっくりいかなくなったという違和感があるということと、首凝り、肩こり、頭痛などの身体の不調が表れたということです。その他にも動悸、息切れ、倦怠感、意欲や集中力の低下など自律神経系や精神的な障害に見舞われているということもあります。

これらの症状の発現の状況からすれば立派な医原性疾患ですが、残念ながら現状では治療した医師の責任を追及したり保障を求めたりすることはできません。結果的には泣き寝入りということで放置されるだけになります。これは非常にむごいことだと思います。

その理由はこれらの偶発事項が矯正遅治療後に起こりうるということとの因果関係を歯科学的、医学的に証明することが現状では困難だからです。そこまで研究が進んでいないのです。

そのようなことがなぜ起こるかという原因や予防法、治療法が解明されていないために当然そのような教育もされていません。

そのため担当した医師の責任は追及できませんが、その医師自身はどのように対応したらよいのかわからずに、非常に困った立場に立たされたと思います。

矯正治療は日進月歩で進歩していますが噛み合わせとの関連というところでは研究はほとんど進んでいません。そのため一旦事故がおこると対応のしようがないという危険な分野でもあるいうこともできます。それは歯科治療全般についていえることです。

咬合(噛み合わせ)と全身、特に筋肉との関係についての研究は非常に遅れています。頼りになる理論的な原理原則は全く確立されていません。

この咬合学が確立していれば、質問者さんのような悲劇的なことが起こるのを未然に防ぐことができたでしょうし,起こったときに適切に対処することもできるはずです。

この咬合学については200年以上も前から世界中の様々な研究者がいろんな仮説を提唱してきましたが、それはあくまでも義歯を作るための学問でした。

その後、噛み合わせ(咬合)と全身症状との関係につての関心が高まり盛んに研究されましたが、その間の因果関係については十分に解明することが出来ていません。

それどころか最近のアメリカの有力な学派は、質問者さんが苦しんでいるような辛い症状は噛み合わせ(咬合)とは関係が無く、社会心理学的なストレスや中枢神経系の問題なのではないかと言い出してきています。

日本でもこの考え方を支持する学者は多く、そのため矯正治療で噛み合わせのバランスが崩れても質問者さんが苦しんでおられるような症状は起こらないことになります。

大学の先生方の多くはこの学説を勉強して信じていますから、矯正治療のためにこうなったと訴えたところでまともに取り合ってもらえないはずです。

筆者は50年前に出会ったアメリカの臨床家が提唱した学説(仮説)に感銘をうけて噛み合わせの異常と様々な全身の不快症状(筋肉症状=TMD)の関係に興味をもって治療をしてきました。

その仮説とは噛み合わせの異常が原因で下顎の位置が狂い、それが原因で周辺の筋肉が緊張してさまざまな不快症状を引き起こすというもですが、中央の学会でこの考え方を支持する人はほとんどいません。

たとえば質問者さんの場合、矯正治療が終了した段階で左側の奥歯が低くてうまく噛み合っていなかったようですが、そうなると左側で噛んだ時に左のあごだけがわずかに上に上がって下のあごは全体として時計回りにわずかに回転します(歪みます)そうすると左側の顎関節に負担がかっかるようになりますし、あごの周囲の筋肉の左右のバランスも崩れて左の筋肉は緊張します。それはひどくなれば痛みに変わります。

その右側の筋肉の緊張は首や肩の筋肉にも波及して、左側の顎(関節)の違和感や左側だけの首と肩こりなどとして表れてきます。

このようにそれ程医学知識が無くても理解できそうなことでも、中央の学会の先生方はあまり問題にはしてくれません。そのためこの仮説に基づいて治療をしている臨床家もほとんどいません。

その数すくない臨床家の一人として回答させていただいているわけですが、それは何故かといえば、長年このような仮説を信奉してそれに忠実に治療をしてきた結果、質問者さんが悩んでおられるような辛い症状をほぼ完全に解決することが出来るようになったからです。なおかつその結果にも確信が持てるようになりました。

その確信はどこからきているのかは実際の症例を通じて理解していただければ幸いです。

そのために2つの症例をここでご紹介します。

最初の症例は矯正治療が原因でTMDを患い、その後2回の矯正治療を受けたのにもかかわらず解決せずに4回目の矯正治療でようやく解決したという若い弁護士さんの症例です。
http://www.kami-awase.net/case02

二番目の症例は昔受けた矯正治療が原因でTMDが発症した26歳の女性の症例です。
http://www.kami-awase.net/case10

参考にしていただけたら幸いです。お役にたてるはずです。

最後に質問者さんからの質問にお答えします。
「再度矯正治療を受ける必要があるでしょうか?」ということにお答えします。
神経が残っている健康な歯が多い場合には最終的な解決策は矯正治療が望ましいの ですが、それは最初から矯正治療を行うのではなく、マウスピースなどで不快症状 が消えて再発しない下顎位位を探してからおこなうというのが鉄則です。
矯正治療でこの顎位を探してそこへ導くということはかなり難しくほとんど成功しません。
「同院において何らかのケアを行っていただけるものなのでしょうか?」
通常TMDのケアを行っている医療機関でなければ同じ結果になってしまうのではな いでしょうか?時間と費用が無駄になる可能性があります。