お悩み相談

2018年10月29日|カテゴリー「お悩み相談
頭痛について 目の奥、顎の付け根辺りが同時に痛みます

頭痛について 目の奥、顎の付け根辺りが同時に痛みます

頭痛について
目の奥、顎の付け根辺りが同時に痛みます

痛くなるのは片方側で、両側が同時に痛くなることはありません。
比較的右側が痛くなるとこが多いです。

ひどいときは3日ほど鈍痛が続き、動きたくないほど痛くなる時もあります。吐き気もあり過去に嘔吐したこともあります。
市販薬(ロキソニンなど)も一切効きません

20代後半女性、子持ち。仕事はパート。頭痛は20代前半から毎月最低1回は頭痛がでます。

頭痛外来に行きCTを撮ってもらいましたが異常なし。
片頭痛と診断され漢方と薬を毎日飲んでいますがあまり効果はありません。
頭痛薬に漢方を処方されましたがこちらもあまり効果がありません。

 

耳のした、顎の付け根が痛むので顎関節症の可能性も疑っています。
口を大きく開けることに痛みはありません。指を縦にして3本綺麗に入ります。
ですが物を噛むときにカクカク音がします。就寝時歯ぎしりもあります。
顎関節症場合は、同時に目の奥が痛むことはあるのでしょうか?
または別の病気なのでしょうか?
同じ症状の方がいれば教えていただけばと思います。

 

 

回答

頭痛外来で片頭痛と診断されたそうですが診断名が分かったとしても、これといった治療法がなく、鎮痛剤を処方するくらいしか対処法がないとうことであれば、これは現代医学の悲しい一面を示しているということになります。

毎月1回は頭痛がおこりその鈍痛が3日間も続いて吐き気もあり、そのために身体を動かすことが億劫になり、倦怠感に見舞われるというようなことが長年にわたって繰り返されてきたということですが、その辛さをお察しします。

その上唯一の対処法としての薬物療法もまったく効果がないということであれば、将来について絶望的にならざるを得ないのではないでしょうか。

しか内科的な治療法に期待できないとしても、まったく対処法がないというわけではありません。

片頭痛や緊張型の頭痛といったようなある種の頭痛(群発性頭痛を除く)は、顎関節症に随伴して起こるということがよく知られており、顎関節症を治せば頭痛もそれに伴って消えることが少なくないからです。

耳の下、顎の付け根が痛むということですので、たとえ十分に開口することが出来たとしてもこれは顎関節症の立派な症状です。さらに目の奥がが痛むというということも、顎関節症の患者さんがよく訴えられる随伴症状の一つです。

これらの症状は顎関節症を含めてその周辺の筋肉が緊張することが原因で起こります。これらの筋肉が緊張する最大の原因は歯のかみ合わせによって下顎の位置が狂わされて、筋肉との関係が異常になるためです。

下顎の位置が狂うと、下顎に付着している無数の筋肉と神経の位置のバランスが崩れます。そうすると関連しているそれらの筋肉や神経が変化した位置に適応するために異常な筋活動をするようになります。その結果筋肉が異常に緊張して疲労します。

通常は顎の筋肉や首筋の筋肉、肩の筋肉などが凝ったような感覚を覚えるようになりますが、場合によっては、こめかみや側頭部、後頭部などの頭を取り巻く筋肉も緊張して硬直します。緊張して硬直した筋肉は血行不良となり、不快感や疼痛を訴えるようになります。

筋肉内の血流の循環が悪くなると、筋肉の中の乳酸やピルビン酸などの老廃物が排泄できなくなり、また新鮮な酸素や栄養などの供給が滞るために不快感として感じられるようになります。それが頭全体が締め付けられるような鈍い痛みとして感じられる原因ですが、まるで窮屈な鉢巻きで締め付けられるような不快感であるといわれています。

このような状態にならないように予防するためには、できるだけストレスをためないようにしてリラックスすることと、首や肩を動かすような運動をして血液の循環を良くすることです。

根本的な対処法としては下顎の位置を筋肉が安静になれるような位置(安静位)に戻してやることです。そのためには現在の顎の位置(習慣性咬合位)と顎が安静になる顎の位置(安静位)の差を測定して、顎が安静になる位置に導くためにマウスピース(オーソシス)を作って装着してもらいます。

通常は3~6カ月以内(早ければ2週間)で効果が表れて、顎関節症や首筋や肩こり、頭痛、自律神経失調症、無気力感などのいわゆるTMDといわれる症状が改善されます。

残念ながら現状ではこのような治療法に賛同して実行している医療機関はほとんどありませんので、このような考え方はほとんど普及していません。そのため多くの読者のかたはこの記事を半信半疑で読まれたかもしれません。

このような考え方や治療法は50年前に米国の天才的な歯科医によって開発されたものですが、一部の臨床家によって世界中で細々と行われています。その医療体験と情報を交換する国際学会は2年に一度世界のどこかで開かれています。来年はロシアのサンクトペテルブルグで開催されます。

頭痛に関する治療例を2症例ほど紹介しますので、興味のある方はご覧になってください。

 http://www.kami-awase.net/case07 (症例7)

 http://www.kami-awase.net/case08 (症例8)

2018年10月28日|カテゴリー「お悩み相談

矯正後の顎関節症についてyahooのお悩み相談サイトの回答投稿したものを再び掲載させていただきます。

当時の回答にかなり加筆していますので是非最後までお読みください。

ID非公開さん

2017/6/27

矯正後の顎関節症について

途方に暮れています、アドバイスください。
長文、駄文お許しください。

現在30歳、22歳の時に思い切って歯列矯正を始めました。
親知らずを上下全て抜き、矯正自体は1年ほどで完了しましたが、
リテーナーに移行したところ右側が全く噛み合っていないことに気付いて、歯科医師に申し出たところ
リテーナーを少し調整して終わり。
あとはよく噛めば自然と落ち着いてくると言われその通りにしましたが噛み合わせの違和感は無くならず、
噛み合っていない右側の顎の違和感、右側だけ首と肩こりが続きました。
何度も噛み合わせのことを歯科医師に訴えましたが、
医者は神様ではないのだから完璧にはできないと取り合ってもらえず、その後しばらくは不調を感じながらもそのままにしていました。

27歳の時に右半身のこりが酷くなり、首から肩のこり、頭痛、眼痛、腰痛、右手指のしびれまで出てきて、これはなんとかしないと思い
噛み合わせの治療をうたっている別の歯科に相談に行きました。
そこでは再矯正をするか、歯を削って詰め物をして調整するかのどちらかだと言われ
歯を削るのに抵抗がありましたか、矯正自体が信用できなかったので、結局後者の治療法を選びました。
これに加えて就寝時はマウスピースで噛み締め防止をしています。
今になって健康な歯を削ったことをすごくすごく後悔しています。でもこの時は藁をも掴む思いでした。

大金をはたいて10本以上の歯を削り、セラミックの詰め物をして噛み合わせを調整しましたが、結局効果はありませんでした。
歯科医師が怖く、成果が出ていないことをきちんと言えませんでした。
それどころか、削って詰め物をしたところが治療直後から沁みはじめました
歯科医師に相談しても、神経までは削ってないからそのうち落ち着くと言われ、1年以上が経過しても沁みるのは落ち着かず、だんだん酷くなっているし、最近では硬いものを噛んだだけで痛みます。

今も定期的に噛み合わせ治療をした歯科には通っていますが、今度は初期虫歯がある、歯周病だと言われてます。
定期的にかかっていたのに歯周病が進行しているとまで言われました。
この歯科にかかるまで、虫歯1本ない健康な歯だったのに、、

今も体の不調、歯の沁み、痛みで毎日が苦痛です。
ほんとうに死んだ方がましだと思うくらい悩んでいます。

まずは歯の沁み、痛み、歯周病を診てもらうためにまた別の歯科をかかる予定ですが
そもそも噛み合わせの悪さからくる噛み締めが原因ではないかと思っています。

もうこれ以上歯に余計な負担はかけたくありませんが
体の不調も限界です。

 
同じように矯正後に顎関節症や体調が不調になった方で治療の成果があった方、どんな治療を試しましたか?
もう歯科医師が信用できないので
歯周病だけは治療して、体の不調については整体や運動で多少解消できないかと色々調べています。

 

全部で200万円程かけて体を壊しただけなんて報われません。
歯科医師を訴えることは可能ですか?

閲覧数:98

回答数:6

回答

yc_toshiabeiさん

2017/7/11

噛み合わせと顎関節症やその他の全身的な不快症状との関係について長年関心をもって治療をしてきた歯科医師です。

矯正治療後の体調不良で苦しんでおられるようですがそのような方は大勢いらっしゃいます。

そのような患者さんをこれまでにたくさん診てきました。

矯正治療は審美性の改善をおもな目的としていますので、その結果かみ合わせがどうなるかということについては殆ど配慮されていません。

 

 

噛み合わせについて配慮しないというのは決して治療した個々の矯正歯科医の落ち度ではなく、矯正治療学そのものの欠陥であるということがいえるかもしれません。

矯正治療学の欠陥というよりも、その分野の研究が遅れているといったほうが良いかもしれません。

 

 

つまり噛み合わせという歯科治療の分野では最も大切な分野の研究が十分に進んでいなくて、なにが正しいのかが分からないためであるということが問題の本質なのです。

そのため矯正治療においても噛み合わせについてどういうことに注意をして治療しなければならないかという基本的なことも分かっていないないし、教育もなされていません。

その結果、矯正治療後にあなたのように噛み合わせの不調を訴えられても、なぜ体調不良や顎関節症などが発症したかということについての理解もなく、有効な対処法についての知識もないというのが現状なので、治療した方も治療された方も途方に暮れてしまうのです。

矯正治療は日進月歩進歩しているのですが、噛み合わせとの関連というところの研究は殆ど進んでいないので、一旦事故がおこると対処のしようがない危険な分野であるということができます。その意味ではまだ発展途上の学問であるということができなくもありません。

これは矯正治療学の問題というよりは歯科の咬合学の問題であるということになります。咬合(噛み合わせ)と全身症状、特に筋肉との関係についての研究は非常に遅れています。中心となる理論的な原理原則は確立していません

この咬合学が確立していれば、質問者さんのような噛み合わせの問題がおきた時に何が原因でなにが起きているかを知ることができて治療をすることもできるはずです。

この咬合学については200年以上も前から世界中の様々な研究者がいろんな仮説を提唱してきましたが、それはあくまでも義歯を作るための学問でした。

その後、噛み合わせ(咬合)と全身症状との関係につての関心が高まり盛んに研究されましたが、その間の因果関係については十分に証明することが出来ませんでした。

それどころか最近のアメリカの有力な学派は、質問者さんが苦しんでいるような辛い症状は噛み合わせ(咬合)とは関係が無く、社会心理学的なストレスや中枢神経系の問題なのではないかと言い出してきています。

日本でもこの考え方を支持する学者は多く、そのため矯正治療で噛み合わせのバランスが崩れて質問者さんが苦しんでおられるような症状は起こらないことになります。

大学の先生方の多くはこの学説を勉強していますから、矯正治療のためにこうなったと訴えたところでまともに取り合ってもらえないはずです。

 

 

筆者は50年前に出会ったアメリカの臨床家が提唱した学説(神経筋機構論という仮説)に感銘をうけて噛み合わせの異常と様々な全身の不快症状(TMD)の関係に興味をもって治療をしてきました。

その仮説とは噛み合わせの異常が原因で下顎の位置が狂い、そのために周辺の筋肉が緊張してさまざまな不快症状を引き起こすというもですが、中央の学会でこの考え方を支持する人はほとんどいません。

 

 

たとえば質問者さんの場合、矯正治療が終了した段階で右側の奥歯が全くかみ合わなくなったそうですが、そうすると右側で噛んだ時に右のあごだけがわずかに上に上がって下のあごは全体として反時計回りにわずかに回転します(歪みます)そうすると右側の顎関節に負担がかっかるようになりますし、あごの周囲の筋肉の左右のバランスも崩れて右の筋肉は緊張します。それはひどくなれば痛みに変わります。

質問者さんは27歳の時に右半身のこりが酷くなり、首から肩のこり、頭痛、眼痛、腰痛、右手指のしびれまで出てきたといわれていますがまさにこれは噛み合わせが低い方(右側)に傾いたために起こった症状です。

この辛さは経験した方にしか分からない辛さだと思います。

 

 

これを治療するためには、右側がどのくらい低くなったかを正確に調べで元の高さに戻す治療が必要になります。

下あごの位置がどのくらい噛み合わせのために傾いて歪んでいるかを調べるためには、そのために作られた専用の計測器を使います。

実をいうとこの計測器は50年も前から存在していて筆者は40年以上使用してきていています。そのためこのような症状で苦しんでおられる患者さんを大勢治療してきています。

しかし 残念なことにこのように有効な診断機器にもかかわらず治療に活用している歯科医師はほとんどいません。

その数すくない臨床家の一人として回答させていただいているわけですが、長年このような仮説を信奉してなおかつ有効な機器を使いこなすことによって、質問者さんが悩んでおられるような辛い症状をほぼ完全に解決することが出来るという確信があるからです。

その確信はどこからきているのかは実際の症例を通じて理解していただければ幸いです。

 

 

そのために2つの症例をここでご紹介します。

最初の症例は矯正治療が原因でTMDを患い、その後2回の矯正治療を受けたのにもかかわらず解決せずに4回目の矯正治療でようやく解決したという若い弁護士さんの症例です。症例2を参照してください。
http://www.kami-awase.net/case02

二番目の症例は昔受けた矯正治療が原因でTMDが発症した26歳の女性の症例です。症例10を参照してください。

http://www.kami-awase.net/case10

その他にも矯正治療後におこった不快症状(後遺症)を治療しています。